日本は地震の活動期に入ったといわれています。阪神大震災以後各地で起こる地震だけでなく、有珠山・三宅島・駒ケ岳と続く火山噴火もそのことを裏付けています。いま、私たちが関心を抱きそして危機感を強く感じておりますのは、大震災発生時における原子力発電所の危険性、所謂「原発震災」についてです。
みなさんもご承知の通り、日本の原子力発電所は世界最高水準の耐震設計がなされています。私たちもそのことに関して疑問を呈するものではありません。しかし、もし原子力発電所が設計通り「施工」されていないとしたらどうでしょうか。もし金属疲労などの結果、設計通りの耐震性能が出せなくなっているとしたらどうでしょうか。もし「定期点検」が形骸化しているとしたらどうでしょうか。
わたしたちは、原子力発電所の施工・点検を長年担当されてきた技術者の証言、そして最新の地震学の結果を踏まえた学者による「原発震災」への警告、さらに、金属疲労による配管破断によりわずか震度4で緊急停止した福島原発に関する情報、そして、原子力被害賠償法制定時に国会に提出されその後秘密文書となり近年再公開された原子力発電所事故の被害想定資料などを基に、原発震災は絵空事ではないと感じました。
一旦原発震災が発生すると、その被害の範囲は人類最初の被爆地広島の比ではありません。上記試算では当時の国家予算の2倍を超える被害が試算されるほどです。伊豆諸島の地震・噴火を契機として東海大地震、都市直下型地震など大地震到来の可能性が高まっているとの報道もあり、今後、広く社会に警鐘を鳴らしてゆきたいと考えています。みなさまのご協力をよろしくお願い申し上げます。
会長 小泉晨一(リサイクルプロデューサ)